配偶者ビザ(国際結婚)

「正直に書けば通る」は誤解です|配偶者ビザで多い勘違い

長島国際行政書士事務所

配偶者ビザの相談で、非常によく聞く言葉があります。

「正直に全部書けば、大丈夫ですよね?」

残念ですが、これは配偶者ビザにおいて典型的な誤解です。

正直に書いたにもかかわらず、不許可になるケースは現実に存在します。

この記事では、配偶者ビザの申請で多い勘違いを取り上げ、
なぜそれが危険なのかを説明します。


勘違い① 結婚していれば必ず通る

配偶者ビザは、「結婚していること」を証明するビザではありません。

審査されるのは、結婚生活の実態と継続性です。

  • どのように出会ったのか
  • どのような交際を経て結婚したのか
  • 今後どのように生活していくのか

これらが合理的に説明できなければ、
婚姻の事実だけでは足りません。


勘違い② 書類を全部出せば安心

「念のため、関係しそうな書類は全部出しました」
という方も多いですが、これは安心材料ではありません。

入管は、量よりも整合性を見ています。

  • 書類同士が矛盾していないか
  • 説明と証拠が噛み合っているか

不要な書類は、
かえって疑問点を増やすこともあります。


勘違い③ 正直に全部書くのが正解

配偶者ビザでは、「正直=すべて書く」ではありません。

重要なのは、
審査に必要な事実を、必要な範囲で説明することです。

  • 事実でも、書き方次第で不利になる
  • 感情的な表現は評価されない
  • 論点がずれると、全体が弱くなる

正直さや量よりも、が問われています。


勘違い④ 収入は最低限あれば問題ない

収入額だけで、許可・不許可が決まるわけではありません。

しかし、
「最低ラインを超えていれば安心」
という考え方は危険です。

  • 生活設計との整合性
  • 配偶者の状況
  • 今後の見通し

これらを含めて、
現実的かどうかが見られます。


勘違い⑤ 同居していないと不許可になる

同居していないこと自体で、
直ちに不許可になるわけではありません。

問題になるのは、
なぜ同居していないのかを説明できない場合です。

  • 事情があるなら、合理的な説明が必要
  • 曖昧な説明は不利になる

ここでも重要なのは、
事実よりも説明の組み立てです。


勘違い⑥ ネットの体験談は参考になる

ネット上には、
「私はこれで通りました」
という体験談が数多くあります。

しかし、配偶者ビザは個別事情の積み重ねで判断されます。

  • 条件が違う
  • 時期が違う
  • 審査官が違う

体験談をそのまま真似るのは、リスクが高い行為です。


勘違い⑦ 不許可でも、すぐ出し直せばいい

一度不許可になると、
次の申請では必ず前回の内容が参照されます。

  • 何が問題だったのか
  • どこが改善されたのか

これを説明できなければ、
状況は簡単には好転しません。

最初の判断が非常に重要です。


まとめ|配偶者ビザは「考える申請」

配偶者ビザの申請は、単純な書類あつめ作業ではありません。

  • 何を書くか
  • 何を書かないか
  • 自己申請で進めてよいか

こうした判断の積み重ねが、結果を大きく左右します。

「正直にすべて書けば通る」という考えは、
むしろ危険な思い込みなのです。


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代表プロフィール
長島  慎弥
長島 慎弥
行政書士(申請取次行政書士)
福島県出身、仙台在住。東北大学卒。 配偶者ビザを中心に、外国人の在留資格を専門とする行政書士です。 当事務所では、書類を「作る」ことよりも、 その申請が本当に必要かどうかを含め「見極める」ことを重視しています。 迷いや不安を抱える方にとって「まず何を判断すべきか」を整理する存在でありたいと考えています。
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